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人は恋をすると、脳内神経伝達物質である別名『快感ホルモン』と
呼ばれるホルモンが様々分泌されます。
恋とはそれらのホルモンが見せる快楽の一種で、
麻薬同様に中毒性が高く、精神を翻弄させる「脳内麻薬」としても知られています。
ですが、中毒性が高いといえど、人間のカラダのシステムは大変良くできたもので、
人は愛されることにより「脳内麻薬」の活動を調整するシステムが作動します。
つまり、恋は報われてこそ初めて人間の健全な営みとして役割を果たすのです。
美しい化学反応ですね。その素晴らしい反応の主役は「セロトニン」です。
■愛されることで分泌される人間には欠かせない「セロトニン」
セロトニンは鎮静系ホルモンで、興奮系ホルモンのノルアドレナリンや
ドーパミンと並び、人間の脳やカラダのシステムに重要な働きを担う
3大神経伝達物質のひとつです。セロトニンは興奮系ホルモンの暴走を抑え、
脳やカラダのバランスを正常に整える作用があります。
セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れ、暴力的(キレる)になったり、
不眠症やうつ病を発症すると言われ、恋に関して歯止めが効かなくなる人は
セロトニン不足ではないかとの見解もあります。
今回は、このセロトニンとは別の恋の『快感ホルモン』の代表とも言える
興奮系のPEA(フェニルエチルアミン)と癒し系の
βエンドルフィンの2つに焦点を当てましょう!
▼人の心を不安定にドキドキさせるPEA(フェニルエチルアミン)
恋に夢中なときは、恋の媚薬ホルモンPEAの作用で、
興奮系ホルモンのドーパミンが大量に誘発されます。
ドキドキとした緊張感ある恋をしているときは、
ドーパミンが盛んに分泌されていると思って良いでしょう。
ドーパミンは人を興奮させ、覚醒させることから、アッパー系とも呼ばれ、
緊張や不安を感じている恋愛初期に多く分泌されています。
ですが、お互いに信頼関係が築き上げられ2人の仲が安定してくると、
緊張や不安は消えてなくなり、それと同時にPEAの分泌は低下し、
ドギドキとした「ときめき」も冷めていきます。
▼人の心に穏やかさと幸福感を与えるβエンドルフィン
これも脳内の神経伝達物質で『快感ホルモン』ですが、
PEAと違い、興奮を抑制させ、人を穏やかにさせる麻薬のため、
ダウナー系と呼ばれています。その鎮静作用はモルヒネの6.5倍で、
脳内麻薬の中で一番強力であると1975年に発見した
イギリスのジョン・ヒューズ博士が伝えています。
ランナーが苦しくなったときにβエンドルフィンが分泌され、
苦痛が緩和する事実は有名ですが、その「ランナーズハイ」状態を
作用しているのもこのホルモンです。また、恋人とセックスをしている
とき快感や行為が終わった後、うっとりとした幸福感を感じるのも、
このホルモンの作用です。
PEAにより誘発されるドーパミンとの大きな違いは
ドーパミンは脳を「消耗」させるのに対し、βエンドルフィンは脳に
「休息」を与えるところです。恋愛がよりワンランク上の
安定したものになるとこのホルモンが分泌され、多幸感を得られるでしょう。